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変形性膝関節症

2025年09月30日 18:28

1.変形性膝関節症とは


変形性膝関節症(Osteoarthritis of the Knee, 膝OA)は、膝関節のクッションの役割をしている「関節軟骨」が、加齢や過度な負担などによってすり減り、関節に炎症や痛みが生じ、最終的に骨自体が変形してしまう進行性の病気です。

日本では特に中高年以降の方に多く見られ、男性よりも女性に多く発症する傾向があります。一度すり減ってしまった軟骨は自然には元に戻らないため、進行を防ぐための早期の対策が重要となります。




2.主な症状


症状は軟骨の損傷や変形の程度によって、段階的に進行します。


段階に分けて症状の具体的な特徴を表します。


・初期:動き始めの痛み(動作開始時痛)が主。立ち上がりや、歩き始めの数歩、または階段の昇降(特に降りるとき)などに膝が痛むが、休むと痛みが治まることが多い。

・中期:痛む時間が長くなり、持続的な痛みとなる。正座や深くしゃがみこむ動作、階段の昇降が困難になる。膝が腫れる(いわゆる「膝に水がたまる」)ことが増える。脚のO脚変形が目立ち始める。

・末期:安静時にも痛みが続く(夜間痛)。膝の変形が進行し、膝が完全に伸びなくなったり、曲がらなくなったりする。歩行が困難になり、日常生活に大きな支障をきたす。




3.主な原因


原因は大きく分けて二つあります。


・一次性(特発性):明らかな原因がなく発症するもの。加齢による軟骨の弾力性の低下や、長年の膝への負担の蓄積が主な原因とされます。日本の患者さんの多くはこのタイプです。

・二次性:外傷(骨折、靭帯や半月板の損傷)や、他の病気(関節リウマチなど)が原因で発症するもの。

特にリスクとなる因子として、加齢、女性(特に閉経後のホルモンバランスの変化)、肥満、O脚・X脚などの生まれつきの骨の形、膝に負担のかかる重労働やスポーツなどが挙げられます。




4.一般的な対処法


治療は、まず手術をしない「保存療法」から開始するのが一般的です。


①保存療法

運動療法(リハビリテーション):最も重要とされる治療の一つです。特に**太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)**を鍛えることで、膝関節にかかる負担を軽減し、膝の安定性を高めます。

・薬物療法:痛み止め(内服薬、湿布などの外用薬)を使用して、炎症を抑え、痛みを和らげます。

・注射療法:ヒアルロン酸を膝関節内に注入し、軟骨の保護や潤滑作用を促します。

・生活指導:減量、杖の使用、和式トイレや正座を避けるなど、日常生活で膝への負担を減らす工夫をします。


②手術療法

保存療法で痛みが改善しない、または症状が進行して日常生活に大きな支障をきたしている場合に検討されます。

・高位脛骨骨切り術:自身の関節を温存しながら、O脚などの変形を矯正し、負担のかかり方を修正する手術。

・人工膝関節置換術:損傷した関節表面を人工の部品に置き換える手術。末期で重度の変形がある場合に、確実な痛みの軽減が期待できます。




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