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慢性肩こりの特徴と原因

2025年09月19日 23:17

1.慢性肩こりとは


多くの人が抱えるつらい症状です。単なる一時的な肩の張りではなく、鈍い痛みや重怠い感覚が長期間にわたって続いたり治ってもまた直ぐに起きたりと繰り返す症状です。




2.主な特徴


慢性肩こりは、単に肩が重い、だるいといった症状だけでなく、様々な不調を引き起こす可能性があります。


・肩や首の重さ、だるさ:筋肉に疲労物質が蓄積し、こわばりや重さを感じます。

・痛み:慢性化すると、重さやだるさが痛みに発展し、さらに筋肉の緊張を強める悪循環に陥ります。

・頭痛:肩や首の筋肉の緊張が頭部にも影響し、締め付けられるような緊張型頭痛を引き起こすことがあります。

・眼精疲労:肩こりによる血行不良が目の周囲にも影響し、目の疲れやかすみなどを感じることがあります。

・手や腕のしびれ:頸椎症が原因の肩こりでは、手や腕にしびれが出ることもあります。

・睡眠の質の低下:肩の痛みや緊張感が夜間も続き、寝付きが悪くなったり、深い眠りに入りにくくなったりすることがあります。




3.主な原因


慢性肩こりの主な原因は、筋肉の緊張と血行不良の悪循環にあります。


・長時間の同じ姿勢:デスクワークやスマートフォンの長時間使用など、同じ姿勢を続けることで、首や肩の筋肉が緊張し、硬くなります。

・姿勢の乱れ:猫背や片方の肩にだけバッグをかける癖など、姿勢が悪いと頭の重みを支えるために肩への負担が大きくなり、肩こりの原因となります。

・運動不足:筋力が低下すると、筋肉が緊張状態になりやすくなり、血行も悪くなります。

・冷え:エアコンによる冷やしすぎや冬の寒さなどで体が冷えると、筋肉が緊張し血行が悪くなります。

・精神的なストレス:ストレスによって自律神経が乱れると、筋肉の緊張が強まり、血行不良を引き起こします。

・その他の病気:稀に、四十肩・五十肩、頸椎症、更年期障害、高血圧、狭心症などの病気が原因で肩こりが引き起こされることもあります。




4.一般的な対処法


慢性肩こりの治療は、生活習慣の改善と医療機関での治療を組み合わせるのが効果的です。


①日常生活でできること

・姿勢の改善:椅子に深く座り、背筋を伸ばす、目線をモニターの高さに合わせるなど、正しい姿勢を意識しましょう。

・ストレッチや適度な運動:定期的に肩や首のストレッチを行い、筋肉の緊張をほぐしましょう。ウォーキングやヨガなども血行促進に効果的です。

・体を温める:入浴や蒸しタオルなどで肩を温めると、血行が良くなり筋肉の緊張が和らぎます。

・こまめな休憩:長時間同じ姿勢を続けないよう、30分〜1時間に1度、休憩をとって体を動かしましょう。


②医療機関での治療

・整形外科:慢性的な肩こりが長期間続く場合や、日常生活に支障をきたすほどの症状がある場合は、一度整形外科を受診することをお勧めします。

・マッサージ、温熱療法、運動療法:医療機関では、これらの治療法で筋肉の緊張を和らげ、血行を改善します。

・薬物療法:症状が重い場合には、湿布薬や筋弛緩薬、局所注射などが用いられることもあります。


慢性肩こりは放置すると様々な不調につながることがあるため、「たかが肩こり」と思わずに、原因を理解し、適切な対処を行うことが大切です。