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坐骨神経痛の特徴と原因

2025年09月13日 12:19

1.坐骨神経痛とは


坐骨神経痛は、病名ではなく、腰から足にかけて現れる症状の総称です。腰椎(背骨の腰の部分)から骨盤を通り、足の先まで伸びている「坐骨神経」が、何らかの原因で圧迫されたり、刺激されたりすることによって生じます。



2.主な特徴


・痛みとしびれ: 腰やお尻、太ももの裏側、ふくらはぎ、足先にかけて、鋭い痛み、電気が走るような痛み、しびれ、または鈍い重だるさを感じることがあります。

・症状の範囲:片方の足に強く症状が出ることが多いですが、両足に症状が出る場合もあります。

・その他の感覚: 冷感や灼熱感、締めつけ感などを伴うこともあります。


日常生活への影響: 症状が進行すると、立ち上がる、座る、歩くなどの動作が困難になり、日常生活に支障をきたすことがあります。安静にしていても痛みが強く、眠れないというケースもあります。



3.主な原因


坐骨神経痛の原因は多岐にわたりますが、年齢によって傾向があります。


・若い世代:腰椎椎間板ヘルニア: 背骨と背骨の間にあるクッションの役割を果たす「椎間板」が、加齢や激しい運動などによって飛び出し、神経を圧迫することで起こります。

・梨状筋症候群:お尻の奥にある「梨状筋」という筋肉が硬くなり、その下を通る坐骨神経を圧迫することで起こります。デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続ける人や、スポーツをする人に多く見られます。

・中高年・高齢者:腰部脊柱管狭窄症: 加齢によって背骨が変形し、神経の通り道である「脊柱管」が狭くなることで、神経が圧迫されて起こります。


4.一般的な対処法

坐骨神経痛の治療は、原因となっている疾患や症状の程度によって異なります。まずは整形外科を受診することが一般的です。

①保存療法

・薬物療法:痛みや炎症を抑えるために、消炎鎮痛薬や筋弛緩薬などが処方される。

・注射療法:硬膜外ブロック注射や神経根ブロック注射など、痛みの強い部位に直接作用する注射が行われることもありる。

・リハビリテーション:運動療法や温熱療法、マッサージ、牽引などが行われる。


②手術

保存療法で改善が見られない場合や、症状が重度で日常生活に大きな支障をきたす場合は、手術によって神経を圧迫している原因を取り除くことが検討される。


③セルフケアと予防

・正しい姿勢:座る時も立つ時も、腰に負担をかけないよう正しい姿勢を保つことが重要です。長時間同じ姿勢を続けないように、こまめに休憩を取り、体を動かす。

・適度な運動:腹筋や背筋など、腰を支える筋肉をバランスよく鍛えることが大切です。また、お尻や太ももの筋肉を柔らかくするストレッチも効果的。

・体を冷やさない:冷えは血行不良を引き起こし、筋肉を硬くするため、腰や足元を冷やさないようにする。

・生活習慣の見直し:肥満は腰に負担をかけるため、体重管理に気をつけましょう。バランスの取れた食事や十分な睡眠を心がけ、ストレスをためないことも予防につながる。